3.ペットを選ぶということ

ところで、純血同士の猫からは100%スタンダードな猫が生まれてくるのでしょうか?
ブリードの定義は非常に厳密であり、ほとんどの猫種ではNOです。スコティッシュ・フォールドのように、折れ耳と立ち耳との交配が義務づけられていて、折れ耳の子が生まれる確率は約25%という猫種もあるわけです。言い換えると75%は、通常のペットショップでは売り物にならないのです。(もちろん、親が血統書を持っていて定義に違反しない交配による子供であれば、立ち耳であっても同じ血統として認められます。※ただし「ペットタイプ(後述)」はCFA・TICAの血統には入れません。)
アメリカンカール(うちのベティ)についても、反り耳になる確率は50%だそうです。
こうしてみると、いわゆる猫図鑑に載っているような容姿をもつ猫ちゃんを手に入れるということは、「自らの手で猫ちゃんを淘汰している」ということに気付きました。私はこうしたことを知らずに「どうせ飼うなら血統書付きで個性のある猫ちゃんを飼おう」と、安易にペットショップに足を向けてしまったことを、今になって少し反省しています。
世の中にはこれを否定し野良猫しか飼わないという方もいれば、そのブリードの責任を全うしようとキャッテリー*1を運営されている方もいます。
私個人の意見ですが、(引き取るような場合を除いて)「ペットを飼う」ということは、人間の子供の生育とは異なり「気に入った子を選ぶ」ことに違いありません。
ですがもし猫ちゃんを迎え入れるときは、ペットショップの子や純血の猫ちゃんを見るだけでなく、年に30万匹も処分されている野良猫の里親募集もぜひ見てみましょう。運命的な出会いを限定してしまうなんて、なんか損した気になりませんか?
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*1:CFAやTICAのブリードを守り、スタンダードな猫ちゃんを繁殖している猫舎(繁殖者)